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田口久美、文化は放蕩息子

kumi01田口久美は70年代に「東京エマニエル夫人(日活)」と言う映画でデビューし、初期のロマンポルノで活躍した女優さんだ。エステティックは耽美的と言う意味で、デカダンスは退廃的と言う意味だが、1960年代までの日本映画全盛期に「耽美的で退廃的」な多くの映画が生み出された、斜陽化した70年代にもその影響が残っていて田口久美のような個性的な女優が輩出された。
★エステティックでデカダンス

「スポーツ、政治、経済など日本が韓国に学ぶことは多い」などと言う論調が日本国内でも蔓延ってきた。それは文明は「サイクル」であると言うのを分かっていない主張である。長期で見ると「死に変わってゆく」のが文明で、爛熟した文明は衰えの前兆を内包した進歩の頂点だという事だ。

某有名掲示板に「道徳を忘れた経済は犯罪だが、経済を忘れた道徳は寝言である」と言う二宮尊徳の言葉の引用があり、思わず茶を吹き溢しそうになった。「消費は悪である」と言われたら内需拡大は即座に終了だろうと思う。

「ゲーム、アニメ、同人誌」等々のオタク系文化は道徳をテーマに据えてはいない、多くは「堕落、退廃、姦〇淫、美食」を専らにし、セックスは即ち生殖行為であるという道徳観念に背いた生き方を描いている、例え「近〇親相〇姦、小〇児〇性愛」等であろうとも文化の一部であろうと言うのが彼等の主張だ。

エステティックやデカダンスをオタク文化だけに閉じこめておくのは勿体ない。

今の日本は「お爺さん、お父さん」が貯めたお金を「放蕩息子」が使っていると言う文化にとっては理想的な状態になりつつある。いささか放蕩が不徹底なので内需が振るわないだけである。

音楽・映像や書籍、映画・放送そしてゲームなどのコンテンツ産業の市場規模は約12.8兆円(03年)だと云う。アメリは約52兆円(02年)で日本の4倍の規模である。成長が止まっている他の産業と違ってまだまだ伸び代があると云うことである。

コンテンツ産業相手に「道徳を忘れた経済は犯罪だ」のように規制していたら伸び代を削るに等しい行為だろうと思う。

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★国際線スチュワーデス官能飛行

「国際線スチュワーデス官能飛行」は「東京エマニエル夫人」の翌年の1976年に公開されたもので、「耽美(エステティック)や退廃(デカダンス)」をテーマにしていると云う当時の邦画には珍しい作品だ。

映画では主流とはいえない耽美派ではあるが、1940年代から70年代半ばにかけて活躍した映画監督に「ルキノ・ヴィスコンティ」と言うイタリア人がいる。日本では「山猫」など多数の作品が紹介されている。

グッと小粒になるが1950年代から70年代に活躍した「ロジェ・ヴァディム」と言う仏人監督がいる。「危険な関係(1959年)」などの官能的な映画を残している。

階級社会であるイタリア人やフランス人が思う退廃と、等質社会である日本人が思い描く退廃ではその質においては全く異なっている。ヨーロッパの場合は文化の問題であるが、日本の場合は経済の問題になってしまう。

金持ち即ち退廃で大企業イコール不道徳となってしまっては「耽美的」とは趣が異なってしまう。冒頭で述べたように道徳という価値観から飛びださなければ退廃と云うことにはならない。「国際線スチュワーデス官能飛行」も若干だがその傾向がある。

田口久美のプロフィールは不明であるが、宝塚の男役を女にして?エロくしたような雰囲気は非常に個性的だ。今でも通用するオタクっぽい退廃的な雰囲気を醸し出している貴重な個性だろうと思う。



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